2026.1.23
卒業生の活躍
『一生続けられる何か』との出会い。世界マスターズ水泳で得た新たな仲間と世界一の喜び(1994年経済学部卒業 立原剛さん)
学生時代の思い出
経済学部に在籍した4年間のうち、最初の2年間を過ごしたのが熊谷でした。夏の猛暑のニュースで「熊谷」の名を聞くたびに、当時初めて経験した一人暮らしのことが鮮明に思い出されます。今でも同窓の友人たちと顔を合わせると、決まって当時の話題で大いに盛り上がります。
学生生活の中でも、特に印象に残っているのは、体育会水泳部での活動です。主将を務めた4年次には、入部当初に関東学生リーグ4部だったチームが3部で団体2位となり、2部昇格を果たすことができました。限られた時間の中で仲間とチーム運営に携わった経験は、私にとって今も色褪せない貴重な体験となっています。
現在の活動内容とメッセージ

卒業後も水泳は続けていましたが、仕事や家庭が落ち着いた50歳を機に、再びマスターズ大会を目指して練習回数を増やしました。現在は「大崎楽泳会」という国際色豊かなチームに所属しています。練習は職場近くのスポーツクラブで、チームの中心的人物であるアメリカ人のAron(アロン)と、週に4回ほどプールとジムでトレーニングに励んでいます。
再開当初は彼の過酷なメニューに全くついていけず、毎日が筋肉痛でしたが、その痛みさえも「向上している証」として楽しむことができました。学生時代よりも自分の体やフォームを論理的に研究するようになり、その積み重ねの結果、2025年8月にシンガポールで開催されたマスターズの世界大会「World Aquatics Masters Championships」に出場することができました。
この大会の自由形50メートルを4人で泳ぐフリーリレー(240歳から279歳区分)において、この年代におけるマスターズ日本記録を樹立し、金メダルを獲得することができました。年齢を重ねても、学生時代と同じような高揚感を分かち合える仲間がいること、そして世界に挑戦できる喜びを、今あらためて噛み締めています。
在学生へのメッセージ
マスターズの世界大会の招集所では、様々な国の人々と英語で会話を交わします。日本のことに興味を持って話しかけてくれる外国人も多いのですが、英語力の乏しい私は仲間の助けを借りることも多く、「もっと自分の言葉で交流できれば」と痛感する場面が多々あります。学生の皆さん、英語力は皆さんの世界を広げ、人生の選択肢を増やす大きな力になります。ぜひ今のうちに磨いておいてください。
また、私の場合は水泳でしたが、生涯を通じて打ち込める「何か」を見つけてください。マスターズ大会に参加する前の私は、休日を持て余してしまうこともありましたが、今は打ち込めるものがあるおかげで、人生が格段に豊かになりました。卒業後も自分を支え、成長させてくれる情熱の対象に、皆さんもこの大学生活で出会えることを心より応援しています。




